指で粘土を押す軌跡のみで作った雌型から作品を制作する独自の手法「陰刻鋳造」による立体造形で知られる。 全長5mの戦艦『ミンスク』(2004)や6mの巨大な『Crash セイラ・マス』(2005)など、膨大な作業と規模が圧倒的な存在感を放つ。また水墨画、油彩画等も制作している。 2016年に山本現代にて開催された個展では、ヘッドマウントディスプレイを装着し、3DCGで創られた群像を視覚的に「体験」する『REM(RapidEyeMovement)』を発表した。
1967 東京都生まれ
1991 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業
現在、東京藝術大学美術学部彫刻科准教授(2020-)
東京都在住
主な個展
1990 「指仏」 吉祥寺ブルーゾーン(東京)
1993 「五臓六腑」金子アートギャラリー(東京)
1995 「西尾康之展」ギャラリーQ(東京)
1996 「固形天使 動力天使」なびす画廊(東京)
1997 「息子の収集癖」CACギャラリー(東京)
「素粒の鎧」ギャラリー那由多(神奈川)
1998 「擬物化」Oregon Moon Gallery(東京)
「解心蔵」ジェイブ美術館(東京) 「擬物化 #2」ギャラリイK (東京)
1999 「蟻塚、ジオラマ」ギャラリー那由多(神奈川)
2000 「鏡像人物」ギャラリイK(東京)
「花のリアリズム」マキイマサルファインアーツ(東京)
2002 「ジャイアンティス」原宿ロケット(東京)〔GEISAI-1金賞受賞者デビュー展〕
「リヴァーシブル」表参道ナディフ(東京)〔GEISAI-1選抜〕
「西尾康之展」武蔵野美術大学FAL (東京)
2004 「西尾康之・神話学」高橋コレクション(東京)
「Transform —変態—」山本現代(東京)
2006 「優麗」山本現代(東京)
2008 「健康優良児」ナディッフギャラリー(東京)
2009 「DROWN」山本現代(東京)
2010 「THE☆UNIVERSE」森アーツセンターギャラリー(東京)〔東京を拠点に活動するギャラリーによるアートフェアーG-Tokyo2010内にて発表された個展〕
2012 「EXOTICISM」山本現代(東京)
2015 「平安の残滓」 日本大学(東京)
2016 「R E M (Rapid Eye Movement)」山本現代(東京)
主なグループ展
2002 「Cast Cycle 循環鋳造」スカイ・ザ・バスハウス(東京)
「GEISAI-2」東京ビックサイト
「GIFT / Winter Show」スカイ・ザ・バスハウス(東京)
2003 「John Zorn’s Cobra 東京作戦 椹木野衣〈殺す・な〉部隊」ヤマモトギャラリー
(東京)
2004 「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」森美術館(東京)
「崩壊人体」ヤマモトギャラリー(東京)
「Hi-energy field」KPOキリンプラザ大阪、タマダプロジェクトアートスペース
(東京)
「ドロー・イット・ブラック!」山本現代(東京)
「奇想の庭」山本現代(東京)
2005 「GEISAI-7 メダリスト展」東京ビックサイト
「GUNDAM —来たるべき未来のために—」サントリーミュージアム天保山
(大阪)ほか2007年まで5館に巡回
「ライフ」水戸芸術館 現代美術ギャラリー(茨城)
「縄文と現代 二つの時代をつなぐ〈かたち〉と〈こころ〉」青森県立美術館
2007 「現代美術の皮膚」国立国際美術館(大阪)
2008 「KITA!! : Japanese Artists Meet Indonesia」ジョグジャ・ナショナル・ミュージア
ム Jogja National Museum(ジョグジャカルタ、インドネシア)
「ドリーム・オブ・ザ・スカル」山本現代(東京)
「ネオテニー・ジャバン―高橋コレクション―」霧島アートの森(鹿児島)ほか
2010年にかけて6館に巡回
「釜山ビエンナーレ2008」釜山市立美術館(韓国)
「Parabiosis: Japanese contemporary art exhibition」ソカ・アートセンター Soka
Art Center(台北、台湾/北京、中国/台南、台湾)
2009 「彫刻 —労働と不意打ち」東京藝術大学大学美術館 陳列館
「どろどろ、どろん 異界をめぐるアジアの現代美術」広島市現代美術館
「The Simple Art of Parody」台北当代芸術館(台湾)
「ミイラっていいな」山本現代(東京)
2010 「だれもいないまちで」山本現代(東京)
2011 「サブジェクティブ・オブジェクツ」山本現代(東京)
「It Must Be Your Sexy Way」アキ・ギャラリー Aki Gallery(台北、台湾)
「小泉八雲 生誕160年記念・来日120年記念展〈へるんさんの秘めごと〉」熊本市
現代美術館
「白金アートコンプレックス合同展覧会〈シャッフル〉」白金アートコンプレック
ス(東京)〔NANZUKA UNDERGROUND、山本現代、London Galleryにて展示〕
2012 「国立国際美術館開館35周年記念展 コレクションの誘惑」国立国際美術館(大阪)
「The Fairest One of All」山本現代(東京)
「えどがわ、アートな日和」しのざき文化プラザ(東京)
2013 「ワンダフル・マイ・アート−高橋コレクションの作家たち−」河口湖美術館(山梨)
「アートがあればⅡ 9人のコレクターによる個人コレクションの場合」東京オペラ
シティ アートギャラリー(東京)
2015 「高橋コレクション展 ミラー・ニューロン」東京オペラシティ アートギャラリ
ー(東京)
「ペコちゃん展」平塚市美術館(神奈川)
2016 「エッケ・ホモ 現代の人間像を見よ」国立国際美術館(大阪)
2017 「高橋コレクションの宇宙」熊本市現代美術館
「TARO賞20年/20人の鬼子たち」岡本太郎記念館(東京)
「THE ドラえもん展」森アーツセンターギャラリー(東京)ほか2023年にかけて巡回
「アートのなぞなぞ —高橋コレクション展」静岡県立美術館
2018 「でんちゅうストラット —グッド・バイブレーション」小平市平櫛田中彫刻美術
館 記念館(東京)
「にんげんレストラン」 旧歌舞伎町ブックセンタービル(東京)
2019 「でんちゅうストラット —星をとる」小平市平櫛田中美術館 記念館(東京)
「美少女の美術史」北師美術館(台北、台湾)
「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅱ」国立国際美術館(大阪)
2020 「生誕100年/ロボットと芸術 —越境するヒューマノイド」苫小牧市美術博物館(北海道)
2021 「オムニスカルプチャーズ——彫刻となる場所」
武蔵野美術大学美術館 アトリウム1・2、展示室1・2(東京)
2021 「リボーンアート・フェスティバル 2021-2022 -利他と流動性ー」(宮城県石巻市)
2021 「彫刻と家」
旧平櫛田中アトリエ(東京)
2022 「彫刻と家 Sculptures with the house」
旧平櫛田中アトリエ(東京)
受賞
1991 武蔵野美術大学彫刻学科卒業制作優秀賞
1999 キリンコンテンポラリー・アワード1999 奨励賞
2000 キリンアートアワード2000 奨励賞
第4回岡本太郎記念現代芸術大賞 入選
2001 Art Scholarship 2001 第1回現代美術賞 椹木野衣部門 入選
2002 GEISAI-1 金賞
主なパブリック・コレクション
アサヒビール株式会社(東京)
株式会社藤子・F・不二雄プロ(東京)
国立国際美術館(大阪)
高橋龍太郎コレクション(東京)
ジャン・ピゴッチ・コレクション The Jean Pigozzi Collection
ジョグジャ・ナショナル・ミュージアム Jogja National Museum(ジョグジャカルタ、インドネシア)
公共
2014 「水の精像」(銅像) 多摩湖狭山公園
著書
2008 「西尾康之 西尾家の墓」Akio Nagasawa Publishing
「西尾康之 健康優良児」Akio Nagasawa Publishing
2012 「不死」自家製本
2013 「県下幽霊校」kindle電子書籍
技法研究(彫刻学)
1988 武蔵野美術大学 陰刻鋳造技法の開発